『調香師になるには大学はどこがいい?偏差値や学部は関係あるのかも調査!』と題してご紹介!
調香師という職業が気になるけど調香師に関しての情報ってあまり世に出ていないですよね。
それに国家資格があるわけではないので、調香師になるための行動がイマイチ分かりづらいなと感じている方も。
そこで調香師になるためにはどこの大学へ進学するべきなのか、また学部や偏差値は関係あるのかもご紹介していきます!
さいごに調香師に向いている人の特徴をご紹介しますのでチェックしてみてください^^
調香師になるには大学はどこがいい?
調香師になるには有機化学を学べる大学への進学をお勧めします。
最近では調香師になるための食香粧化学科や食品香料コースなどを選べる大学を増えてきています。
このようなコースは15~20年前くらいまでにはなかったコースなので、調香師になるために学べる方法が増えたんじゃないかなと思います。
大学名でご紹介すると、香料業界で多いのが東京農業大学が多い印象です。
また他には別府大学でも食品香料コースというコースがありますので資料を取り寄せてみてみてください^^
東京農業大学の食香粧化学科は北海道、別府大学は大分県にそれぞれあるので遠方の方は覚悟が必要だと思います。
ぜひ資料を請求して、じっくりと検討してみましょう。
東京農業大学 食香粧化学科
食品や化粧品は、私たちの生活を支え、豊かにしてくれる大切な存在。その多くは「生物資源」という共通の素材から作られています。この生物資源の特性や、人体への効果を探求し、その機能性を活用した製品を開発することで、私たちの生活を質の高い、充実したものへと進化させてゆくことが、東京農業大学 食香粧化学科の目標です。 引用:東京農業大学 食香粧化学科の公式ホームページより抜粋
東京農業大学 食香粧化学科はオホーツクキャンパスにあります。
キャンパス名 | 東京農業大学 北海道オホーツクキャンパス |
住所 | 〒099-2493 北海道網走市八坂196 |
偏差値 | 51~54 |
SNS | Instagram ・ Twitter ・ Facebook ・ クックパッド |
立地的にオープンキャンパスに参加することは難しい方も資料を請求するなどして調香師になれる道を調べてみましょう♪
別府大学 食品香料コース
品・飲料品やお酒、そして化粧品などの香粧品に含まれる様々な香りの成分について学び、生活を豊かにするための知識やスキルを身につけます。醸造発酵学に加えて、隣接の「大分香りの博物館」での実習をはじめとした香りについての実践的な教育を行うことで、食品産業から香粧品産業まで幅広い分野で活躍できる人材の育成を目指します。 引用:別府大学食品香料コースの公式ホームページより抜粋
別府大学は大分県にキャンパスがあります。
キャンパス名 | 別府大学 |
住所 | 〒874-0000 大分県別府市北石垣82 |
偏差値 | 49~50 |
SNS |
現在はオンラインでのオープンキャンパスも行っているようなのでぜひ資料を請求して参加してみてください^^
また他にも横浜国立大学では臭い物質の研究をしています。
しかし直接的に調香師に結び付く勉強とうより、臭い物質についての勉強になるので調香師への道を目指すと決めている方は「香料」を学べる大学へ進学した方が面白く感じると思います。
調香師になるには偏差値は関係ある?
調香師になるには、ある程度の偏差値は必要でしょう。
というのも調香師になるために4年制大学への進学を選ぶなら理系の学部を選ぶことになるからです。
その点調香師になるためには、偏差値が関係すると言えますね。
大学進学前に調香師をめざしているなら、あえて文学部を選ぶことはないと思います。
調香師になるには学部は関係ある?
調香師になるためには、学部は関係してくるでしょう。
先ほども申し上げましたが、香料業界には農学部出身が多いです。
これは営業職・研究職問わずに農学部が目立つ印象です。
また食品香料の調香師(フレーバーリスト)になりたい方は、食品栄養学を学べる大学を目指すのもありでしょう。
調香師になるための大学以外の道
調香師になるためには大学以外の道があります。
しかしその方法は大学進学よりも始めることが容易なので続けるための強い意志が必要になります。
また肝心な就職先ですが、大学よりも門が狭くなってしまう可能性もあります。
進学前によく考えて調香師になるための道を選びましょう。
専門学校
調香師になるための養成学校が専門学校で存在します。
代表的なのが日本フレーバー・フレグランス学院です。
日本フレーバー・フレグランス学院では、実際に企業で調香師として活躍された方々が講師となり指導をしてくれます。
メリットとしては4年生大学よりもより専門的に「調香」の技術を学べます。
じっさいに自分で香水を組み立てることが可能となるレベルまで技術を身に着けることが可能です。
反対にデメリットは、勉強内容が特化しすぎているために他の道を選びたいと思った場合につぶしが効かないことです。
また日本フレーバー・フレグランス学院はスクール扱いになるので「学割」が効かないこともあるので気を付けたいですね。
独学
調香師になるには独学の道もあります。
しかしこの道は少し遠回りで難しい選択になる可能性があります。
通信教育などで学んだとしても、その経験を就職先は評価してくれることはまずないに等しいでしょう。
調香師という職業は職人のような職業なので、1年2年学んだだけでは調香師になれることはありません。
留学
また最後の大学以外の道として「留学」が挙げられます。
フランスのグラースとう場所は香料の発祥の地で、日本よりも調香師になれる学校はたくさん存在します。
フランス専門留学も存在するので興味のある方は相談してみてもいいですね^^
調香師とは?
調香師(ちょうこうし)は、食品や、香水をはじめとする香粧品の香料を調合する職業。フレーバー(食品香料)を調香する調香師はフレーバリスト(en:Flavorist)、フレグランス(香粧品香料)を調香する調香師はパフューマー(en:Perfumer)とも呼ばれる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキペディアにも書かれているように、香料を調合るす仕事をしている人を調香師といいます。
調香師は何千種類もの香り物質(科学的合成品や天然物由来品)を嗅ぎ分けてその中から何十種類もの香りを混合させて一つの香りを作り上げます。
時には香りの強い(閾値が低い)香料は0.001%くらいに希釈されて使われることもあり、「調合」はとても繊細な作業になります。
作り上げられた香りは調香師の作品となりその組み立てに使用した香料名と配合比率はその調香師が属している企業の財産となり、金庫に保管されるなど価値を生み出すものになります。
また食品の香りを調合する人を「フレーバーリスト」と言います。
この人たちは合成香料と天然香料といった食品向けに認められた香り物質を使って一つの香りを組み立てています。
フレーバーリストは、飲料メーカーや食品メーカー、乳業メーカーなどの開発者が求める香りを作り上げなくてはいけません。
正解が他人の頭の中にあるので、共通用語などを使って感覚の違いを埋めていきます。
例えば「甘酸っぱいイチゴの香り」を飲料メーカーの研究員が求めていたとします。
フレーバーリストはこの単語からドンピシャな香りを提供することはかなり難しくなってきます。
なので「甘酸っぱい」とは、熟れる前の酸っぱさなのか?熟れた後のヘタの部分の青いフレッシュな部分なのか?営業マンを通して言葉の帳尻を合わせていきます。
そして香水やトイレタリー用品などの香りを調合する人を「パヒューマー」と言います。
この人たちはある程度独自の感性で香りを組み立てることができるので、フレーバーリストより芸術的な感覚が必要になってきます。
そしてこれが私の海の香りなんだー!というある程度の自信も備わっていないとなかなか務まらない職業です。
ここで勘違いされがちなのが、調香師が組み立てた香りを混ぜる人(コンパウンダー)が存在するという事です。
このコンパウンダーを調香師だと勘違いしてしまう方もおりますが、全く違う仕事です。
しかしこのコンパウンダーさんにも技術が必要になります。
仕事内容は、その名の通り調香師が組み立てた香り(処方箋)を正確に少ない量で組み立てることが主な仕事になります。
配合量が0.001%などの香り物質もある中で、数パーセントを占める香り物質も存在します。
なので、数グラムの調合をしてくれと依頼を受けた場合、コンパウンダーは頭を使って香りを組み立てないといけません。
この職業はパートタイマーや派遣社員の方も就くことができるので、少しでも香りの仕事に就きたい方や細かい作業が好きな方、正確に仕事をこなせる方に向いています。
調香師の年収
調香師の年収は300~1200万円くらいです。
調香師の年収は就職先に大きく依存します。
大手香料会社であれば、シニアパフューマ―という位に就ければ1000万円以上も夢ではありません。
また数々のヒット先を世に送り出すことができれば、その評価とともに年収がアップすることも十分にあります。
香料業界では花形の職業になるので、調香師という職業は平均年収よりも多くもらっているところが多い印象です。
調香師の仕事内容は?
調香師は一人前になるには5年から10年の年月がかかると言われています。
なので本格的に調香師として調合をしていくにはどこかの企業に属して、先輩調香師(シニアフレーバーリスト、シニアパヒューマーと呼ばれることもある)の下で修業を受ける必要があります。
まず調香師として配属されると、香りの嗅ぎ分けの訓練を受けます。
そこで何年も香りの嗅ぎ分けを行い、平均的に数千種類もの香り物質の嗅ぎ分けが出来るようになります。
それから3点調合や5点調合など、少ない原料で配合比率の違いを評価したりして日々鼻を鍛えていきます。
その後、顧客からの依頼を受けて作品をっていき、評価と修正を繰り返しながら社内コンペなどを勝ち抜いた作品のみが顧客へ提出されます。
そこでフィードバックがあれば改良する権利が得られますが、1回目で予選落ちする場合もよくあることでしょう。
その点、調香師は粘りが必要な職業だと言えます。
調香師に向いてる人ってどんな人?
今までの文章を読んでくれた方はお分かりかもしれませんが、調香師に向いている性格は粘り強さと創造性のある人ではないでしょうか。
またフレーバーリストは相手に寄り添うことが重視されるので柔軟性も必要かと思います。
香りの記憶は、日々の訓練が記憶されていくものなので記憶力や自頭の良さなどはそんなに必要ではないかと思います。
向いてない人はいる?
調香師に向いてないタイプの方も中にはいると思います。
例えば自ら考え決めていく力がない人は致命的でしょう。
同じ原料を使っていたり、先輩の模倣ばかりをしていては独自のカラーが出にくいもの。
そこで「こんな原料を使ってみてはどうだろう」「次は思い切ってこうしてみよう!」など発想の転換が柔軟にできない人は残念ながら調香師には向いていないと思います。
まとめ
調香師になるには大学はどこがいい?偏差値や学部は関係あるのかも調査!と題してご紹介しました!
調香師はとてもマイナーな職種だと思います。
香料を扱っている企業ではとても優遇される職種なので、やりがいを感じる事でしょう。
年収も中小企業から大手まで様々な香料会社がありますが、上を目指せば1000万円プレイヤーも夢ではありません。
半面、マイナーすぎて飽きてしまった場合、潰しがなかなかきかない職業ではありますのでよく検討して就職先や転職先を見つけましょう!
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