台風にワクワクする心理の理由は?不謹慎だけど人間の本能なの?

天気

台風にワクワクする心理の理由や科学的な証明、また不謹慎な感情への世間の反応やこの心理状態の名前について調査しまとめています!

これって不謹慎なの?それとも人間の本能なの?

台風の被害が大きければ大きいほどワクワクする気持ちを人には言えなかった人も少なくないはず。

ではさっそくみていきましょう。

 

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台風にワクワクする心理の理由は?

台風◯号が(自分の住んでいる地域に)直撃します。
命を守る行動をしましょう。

こんなアナウンサーの声を聞いて、わくわくした経験がある方、、、

その心理状態は健康で健全なことなんです!

 

でも「被害」にわくわくするなんて、不謹慎じゃない?

確かに過去に台風の震災に合われた方などは、トラウマとなり台風事態に恐怖をかんじてしまうでしょう。

しかし実は心理学的にこの台風への「わくわく」って説明がつくんですよ。

 

アドレナリン

台風が自分の住んでいる地域に直撃するニュースを見ると、「自分の身が危ない」と一度は「恐怖感」を抱きます。

そのときに抱いた恐怖感が私たちの脳内で「ノルアドレナリン」を分泌させます。

そしてノルアドレナリンが分泌されると「アドレナリン」もあとに続いて分泌されるのです。

ではこのアドレナリン、感情にどのような働きをするでしょうか?

ノルアドレナリン、アドレナリンが分泌された私たちは興奮状態にはいります。

そして、「何かしなくては・・・!」と、居ても立っても居られない状態になります。

その興奮状態のときに脳内では、ワクワクに変換される人がいるんですね。

でも興奮状態イコール「わくわく」に結びつけるのは無茶があるのでは?

実はノルアドレナリンとアドレナリン、快楽ホルモンと言われる「ドーパミン」からも生成されるんです。

なので、脳内でアドレナリンが分泌されると興奮状態がドーパミン分泌時にかんじる「ワクワク」に変換される人たちがいるということですね。

 

\台風情報をわくわくに変換する人/
台風報道をわくわくに感じる人のイメージ画像

 

 

吊り橋効果

「吊り橋効果」。

1度は聞いたことがある言葉だと思います。

しかしこれって、男女間で使う心理学じゃないの?

そうなんです。

はらはらドキドキする体験をした男女感に「好き」という感情が芽生えやすいという話は聞いたことがあると思います。

 

吊り橋理論(つりばしりろん)とは、カナダの心理学者であるダットンとアロンによって1974年に発表された「生理・認知説の吊り橋実験」によって実証された感情の生起に関する学説。吊り橋効果、恋の吊り橋理論とも呼ばれる。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

 

この吊り橋効果は、台風の際もそれぞれ変換できます。

・吊り橋 → 台風
・落ちる恐怖 → 災害が起こる恐怖
・好き → わくわく

このように、吊り橋効果が効いているのではないでしょうか?

 

\吊り橋効果のイメージ画像/

吊り橋効果を台風に適用する画像

 

 

低気圧

雨や台風がくると低気圧の影響で頭痛がすることは有名な話しですが、じつは「わくわくする」という心理状態にも関係しているのです。

低気圧は内耳という部分が敏感に反応します。

※内耳とは、鼓膜の奥にあり、三半規管がある場所をさします。

内耳が敏感に反応すると、それが脳に伝わり自律神経がストレスを受け交感神経が活発になります。

交感神経が活発になると、体中に張り巡らされた交感神経末端からノルアドレナリンが放出され、それが「わくわく」と感じるひとがでてくるのです。

\低気圧でわくわくするイメージ画像/

低気圧を感じるとワクワクする人の画像

 

台風にワクワクする人は自分だけ?

台風のわくわくするのは自分だけ?の画像

このワクワク状態、受け取る側の状態が違えば、憂鬱な気分になったりもともと持っている鬱状態がならに悪化したりすることが何となくわかったとおもいます。

では、どんな人が台風への恐怖をわくわくに感じるのでしょうか?

またそんなワクワク状態の人への世間の反応はいかがでしょうか?

台風をわくわく感じている人はいる?

台風にわくわくする人はいる!
しかし自分だけ?と思っている人もたくさんいる。

世間の反応は?

台風にわくわくしない人からのわくわくする人への反応

・やはり理解はしてもらえない反応が多い
・理解できないからこそ、不謹慎とまで思われてしまいがち
・低気圧で気分が沈んでしまう人はうらやましいと思う

これは脳の仕組みなので、わくわくを感じる人も感じない人もそれぞれどちらが悪いとかないよね。

台風にワクワクするのは不謹慎だけど人間の本能なの?

台風にわくわくするのは本能?の画像

台風にわくわくするのは、ノルアドレナリンとアドレナリンがいろんな要素で分泌させることで起こる反応だということが分かりました。

ではこの反応は人間の本能なのでしょうか?

台風にわくわくしない人は、わくわくする人の気持ちが理解できない人もいるようですが、「本能」で説明がつけばもう毛嫌いされることはないですね。

脳科学者の茂木さんのお話し

脳科学者の茂木健一郎さんは「偶有性」ということばを使って、「台風がくるとわくわくする心理」を説いています。

なぜ、私たちは台風が近づくとわくわくするのだろうか。それは一つの適応であると考えられる。何が起こるかわからないという「偶有性」に向き合い、柔軟に対応するためには、いたずらに怖がっていたり、不安を感じていてはならない。「フリーズ」しては、臨機応変に動けない。

台風はもちろん危険なものであるが、だからこそ、わくわくすることで、脳はその潜在能力を最大限に発揮できる。わくわくは、偶有性への適応戦略である。子どもの頃、「大型で強い台風」と聞いて胸がわくわくしていたのは、そんな理由があったのである。

引用:茂木健一郎さんのTwitterより

脳科学者の茂木さんは台風にわくわくすることで、「潜在能力を最大限に発揮できる」といっています。

その結果、恐れているよりも台風に備えることができるということだね。

また、茂木さんはすべての物事について「どうなるか分からない」に立ち向かっていくべきだ。とおっしゃていますが、わくわくする感情をいだくことで、「どうなるか分からない」に立ち向かっていけると言われています。

 

偶有性とは

存在することもしないこともありうるものの在り方をいう。
引用:コトバンクより

ある程度は予想ができるけど、予想できない部分もある性質のことだね。

因みに茂木健一郎さんは、人生で起こる不確実性が、遠足の前の日のように楽しみですか?それとも不安で仕方ないですか?とツイートしています。

その答えとして、楽しみなら健康、不安で仕方ないなら見直しの必要あり。とおっしゃっています。

台風にわくわくすることは健康ってことだね!

 

災害や地震や雷にも同じ現象は起きるのか?

茂木健一郎さんは、戦国武将立ちが戦に挑むときもこの偶有性があったからこそ、不安だけではなくわくわくした気持ちを持って戦えたのでは?とおっしゃっています。

なので、雷や他の震災の情報を聞くとわくわくする人も同じく健康な状態の人間の反応と言えますね。

 

台風にわくわくする心理現象に名前はあるの?

台風にわくわくする名前はあるの?の画像

 

大規模自然災害に性的興奮をおぼえる人を「シンフォリア」と呼びます。

しかし、、、きっと台風にわくわくする大半の人は「性的興奮」はしていないはずです。

「あーなんか大きいイベントがくるぞー」というような、「わくわく感」で、性的に興奮していない人はシンフォリアには当てはまりません。

もちろんシンフォリアの方もいるので、中には台風に「性的興奮を抱く」という方もいなくはないと思います。

ここは自分のなかで分かっておけばあえて人に話す必要はないでしょう。

 

まとめ

・台風にわくわくする人は健康で健全

・ノルアドレナリンとアドレナリンが大きく関係している

・脳科学者の茂木健一郎さんも台風にわくわくする人は健康だと仰っている

・大規模自然災害に性的興奮をおぼえる人を「シンフォリア」という人もいる

台風にわくわくするには理由があって、脳の働きが関係していたんだね。

私もわくわくする一人で、不謹慎だと罪悪感を感じていだけど、理由が分かったからスッキリ!

命を守る行動は第一だね!

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